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2005.11.10 Thursday

初めての勝負万年筆

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    勝負万年筆というのは、ステーショナリー評論家の中で土橋氏が使っていた言葉だが、要するに“一生モノ”の万年筆ということだ。私は現在、一生モノといえる万年筆を一つだけ持っている。ペリカン・スーベレーンM600(中字・緑縞)だ。
    実は、これは自分で買ったものではない。

    今年の夏、私は会社で初めて昇格した。世間一般で言う「係長」に相当する中間管理職になった。そのとき彼女が「良い万年筆を買ってあげる」と言うのだ。その時点で私は万年筆はサファリしか持っていなかった。
    二人で青山の書斎館に行った。書斎館については別の機会に詳しく書きたいのだが、とにかくとても雰囲気のある店だった。用がなくても何度でも行きたいが、用がなくては敷居が高い、そんな悩ましい店だった。
    スーベレーンのM400、M600、M800、M1000アウロラのオプティマモンブランマイスターシュテック146ファーバーカステルの胴軸が黒檀のものなど試筆して、悩んだ挙句スーベレーンのM600にした。

    今回はスーベレーンにしたが、同時に新しい目標もできた。試筆したとき、モンブランの底力を見てしまったからだ。噂では「昔に比べてペン先が固くなった」などと言われていたモンブランだが、実際に書いてみると他とは別次元の書き味だった。私はこの書き味を的確に表現する日本語を知らない。それほど凄かった。今回は彼女が買ってくれることになっていたので、買ってもらうには少々値が張りすぎるのと、生来の「好物は後に取っておく」性格から、私はモンブランは次に昇格したときの自分へのご褒美として取っておくことにした。

    ところで、他の人たちは勝負万年筆を手に入れたとき、最初に何を書くのだろう? 
    書斎館から彼女と帰宅した私は早速スーベレーンにインクを入れて、仕舞い込んでいた便箋を取り出すと、前から考えていた一言を書き込んだ。それを見た彼女は泣いて喜んだ。私が書いたのは、彼女へのプロポーズの言葉だった。
    こうして私の最初の勝負万年筆は、買った当日に、一生忘れられない記念となることが確定したのである。

    将来モンブランを買うときには、第一筆は何にしようか。



    2006/1/19追記
    TBいただいた先ですが、書斎館の画像付き詳細情報が載ってます。
    男の知的満足空間。青山「Pen Boutique書斎館Aoyama」
    2018.08.31 Friday

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      コメント
      はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。

      「最初の一言」、本当に素敵なお話ですね。
      すごく感動してしまいました。

      モンブランは私も常々欲しいと思っていましたので
      書き味が良かったと聞いて少し安心しました。
      最近のモンブランはあまり評判が良くないようなので・・・。
      購入するのは遠い先の話になりますが、
      そのときは私も第一筆にこだわってみようと思います。
      感動なんてされると照れるじゃないですか…
      私もアカガシさんのブログ、いつも拝見させていただいてますよ。
      • 電気鼠
      • 2005.11.11 Friday 18:14
      まさに、勝負万年筆ですね。

      アカガシさんがおっしゃっているいるように
      ほんと、素敵です!

      最近、にわかにもう1本、勝負万年筆が欲しくなりました。。。
      うひゃ、つちはしさんまで。恥ずかしいじゃないですか。

      そう言えばご推薦のデルフォニクス、丸善で現物を見てきました。こちらは台紙が十分しっかりしてますね。
      電気鼠さん、こんばんは。
      はじめまして。
      書斎館つながりでトラックバックさせていただきました。
      筆記具は、男のロマンだと思います。
      「道具」にもっともっとこだわりたいと思っています。
      コメントする








       
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